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不器用同士

第13章 自分のクラスでの私

私のクラスの男子の1部はよく廊下で騒いでる
ホント迷惑
だから私はただでさえ目つきが悪いのにさらに悪くして

「邪魔。どいて」

って言っちゃったんだよねw
いや、無意識に嫌ってるのか
そしたら、The陽キャの佐藤が野球部の阿部に

「おい、樋口がお前にお怒りだぞ。謝れよw」

って言ってきた
「お前も謝れよ」って言葉が喉まで出るのを抑えて私は

「邪魔、うるさい、どいて」

って言った
ま、私は性格悪いしこんなこと言われてもいいと思ってるから阿部をネタに使ったんだよね

そうそう、阿部は席替えをしても私の席の近くにいるんだよ。呪いかよ
1番最初は隣、2回目は斜め前。そして今は前
イライラして仕方がない
しかも男子は私と話すことを罰ゲームにして遊んでるらしい
こっちだって罰ゲームみたいなものだ

こんなことを考えるのを止めないと…
そう思い、私はたむこうの所に行った

「ちょっといいか」
「ん?」

私達は教室の端に行って私はたむこうにしか聞こえないように耳打ちした

「周りの陽キャ達に私がどういう存在か聞いて欲しいんだ」
「まぁ…いいけど」
「頼んだ」

陽キャ達は次が自習ってことでいつも通り騒いでた

自習プリントが配られ、私はとりあえず終わらせようとシャーペンを手にして問題を解こうとしたら

「なー、樋口」
「…何…(話しかけるな…)」
「さっきたむこうに内緒話してたでしょ。告白?w」

[バキッ]

「あはははっ!!阿部!!シャーペン折れた!!www」

また折れた…
今年になって折れたシャーペンの数は4本
たむこうに怪力って言われるのはそういう理由だ

「樋口、怒ってる?wだったら樋口と仲いい阿部が謝るよ?w」
「私が仲良い男子は聖と光だけだ」

しまった…
言葉を間違えた…

「何何?二股?w」
「そんな訳ないだろ。だいたい仲がいいやつらは全部付き合ってるのか?だったらお前と阿部は付き合ってることになるな」
「え…あー、まじで返さなくても…」
「二度とこんなくだらない話をするな。私の仲良い男子は2人で充分だ」
「あ…えっと…阿部謝れよw」
「何で俺なんだよ!!」

あー、まずい…殺意が抑えられない気が…
あっ、無理

「おい…」
「えっとー…俺?」
「そうだお前だ佐藤。私に謝るのは阿部じゃない。お前だ」
「え、あー、さーせん」
「あ?」

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