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不器用同士

第13章 自分のクラスでの私

「ごめんなさい」
「あ?」
「申し訳ございませんでした」
「佐藤、これ捨ててこい。あとグラフギア1000買ってこい」

グラフギア1000はだいたい1000円くらいのシャーペン。金属だから折れにくいだろ…

周りの陽キャ達は「殺気出てたよな…」「やっぱ普通の女じゃねーな」「やばい女だ」など言ってた
ま、そんなのを他所に私は新しいシャーペンを取り出して問題を解いた

「…(分からん…何だこれは…私みたいな日本人には英語は解けない…)」
「響これ解けない感じ?」

おー、お前は阿部かぁ…
今の私に話しかけるとはいい度胸してんなぁ…

「…だから?」

教室がシーンとなった
うーん、何でだろ〜w

「…お、教えてこいって言われ…て…」

私は笑顔キープしながら佐藤の方を見た

「ごめんなさいw」

おおっと〜
「死ね」と言いかけてしまいました〜w
私の悪い癖
不快なことを穏便に伝えたいのだが言葉が思いつかない…
もう遠回りは面倒くさいな…

「話しかけるな。ウザい」
「怖い女だね〜w」
「光、私は怖い?」

私はいつものメンツ以外の時は「たむこう」じゃなくて「光」って呼んでる

「化け物だからな」
「そうか、ありがとう」

私は佐藤達を再度見て

「私が怖いのは周知の事実だから暴言、吐いてもいいよね?」
「「は、はい…」」
「覚悟しろよ?…w」
「「っ…」」
「まずさ、その中途半端な笑顔やめよ?面白いと、苦笑い、余裕、恐怖を混ぜた感じの笑顔。全然面白くないよ?そう言えば…私よく顔に出やすいって言われるんだ…今の私の顔どんな感じ?佐藤、阿部、答えてくれる?(💢^ω^)」
「え…あー…」
「質問。お前らは私のことどう思ってる。何故関わろうと思う」
「え…あー…」
「特に理由ないなら話しかけるな。不快だ。それに嫌いな奴に話しかけられたくないからな」
「「…」」

黙ったー
よくやった私!!

「あのー、樋口さん?」
「…まだ何か?」
「好きなタイプは?」
「それを聞いてどうする」
「興味があるので…ほら、樋口さん男の知り合い多いじゃないですか。その中にタイプいるのかなーって…」
「少なくともお前では無いことは伝えておくよ」
「具体的にどんな感じがいいんですか?」
「優しい人」
「は?」
「普通に優しい人」
「意外とまとも…」

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