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「小野!!」

黒崎か…
何かとこいつは邪魔してくれるな…

「今日の放課後俺らの所来い」
「は？」
「いいから来いよw」
「ちょっと飲み物買わせろ」
「あ、ああ…」
「紅茶奢ろうか？」
「ホント？wじゃあ私は聖のジュース奢るw」
「サンキュw」
「何がいい？」
「コーヒー」
「分かったw」

そんな事話してたら黒崎が話してきた

「財布、同じなんだな」
「たまたま被っちゃったのw私と聖好みが似ててさw」
「そうか…とにかく小野は放課後俺らの所に来い」
「いや、俺…」

何だこの展開は…
何故俺なんだ…

「とにかく来い」
「いや、俺響と帰るから無理」
「分かりやすい嘘つくな!!」

ついてねーよ!!
事実だこの野郎!!

「響、小野と帰ってないよな？」
「一緒に帰ってるけど…」
「え、マジで一緒に帰ってるの？」
「うん。"親友"だし」
「親友ね…」
「ね、聖と早く帰っちゃダメ？」
「必ず小野を俺達の所に来させてくれれば早く終わる」
「う、うん…」
「少なくともHR終わってすぐ教室来てくれ」
「分かった…」
「放課後ちゃんと来いよ」

黒崎はそう言い残し帰って行った

「だいたい想像できるんだけど…」
「俺もだ…」
「頑張って…」
「…おう…」

放課後

響と早く帰りたいのに…

「ほら、行かなきゃだよ？」
「はい…行ってきます…」

教室行きたくねー…

「お、来たな!!」
「質問って何だよ…」
「お前は何故響とずっといるんだ…」
「親友…だし…」
「何でお前が親友なんだよ!!俺は保育園からずっと一緒だったのに何で親友になれないんだよ!!」

確かにな…
響は田村の事「友達」って言ってたな…
響に嫌われたけどな…

「小野…お前響の事好きじゃないくせに俺から響を取るなよ!!」
「…だ…」
「聞こえねーよ」
「俺だって…あいつの事…響の事…好きだ…」
「っっ!?」

男全員驚いてた
まぁそうなるよな…

「だから夏休みからずっと響といたのか!?相談受けたのも好きだからなのか!?」
「その時は好きじゃなかった…」
「じゃあ何で響といるんだよ!!俺より仲良くしてるんだよ!!」
「別にどうでもいいだろ…」
「良くねーよ!!俺から響取りやがって!!」
「お前が響を遠ざけたんだろ!!」
「遠ざけてないだろ!!」