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不器用同士

第94章 撮影初日

【金曜日・放課後】

「じゃあとりあえず衣装着て通そうか」
「はいw」

「蘭は感想よろ」
「はいよー。じゃあとりあえず『Dancing stars on me!』よろ」
「はい!!」

衣装は普通にキャラの制服だった
響だけ似合う
他はゴミ
見たくない
そんな事思ってたら響が耳元に寄ってきた

「聖は家で衣装着ようね♪」
「おう///」

近い…
可愛い…///

練習が始まった

〜♪

「えりち遅れてるよ!!かよちん音揺れてる!!」
「「はい!!」」

蘭…
スパルタすぎだろ…

「にこにー!!可愛くない!!」
「はぁっ!?」
「黙って歌って踊れ!!」
「っっ!!💢」

絶対遊んでる…

「蘭…響で遊ぶなよ…」
「面白いからいいじゃんw」
「撮られてるんだぞ?」
「だからだよw」
「性格悪…」
「小野くんに言われたくないよw…ことり!!ステップ逆!!」
「はいっ!!」

「「「「「「「「「はぁっ…はぁっ…」」」」」」」」」

「本番前でこれは無いでしょ。特にことり。ステップ間違えるってどういう事?」
「ごめん…緊張しちゃって…」
「明日より緊張したのかーw」
「っっ…ごめんなさい」
「さっきの踏まえてもう1回」

〜♪

「全員笑え!!全然楽しそうに見えない!!」

「ほのかとのんたん引き攣るな!!」

これは…
やりすぎではなかろうか…

「蘭…やりすぎじゃね?」
「自分からやるって言ったんだから当然最高のパフォーマンスできるはずだし、それを注意してる私に文句言えない」
「これじゃボイコットされるぞ?」
「だいたい勘違いしてるんだよ。そりゃ最初は角谷くんの為だろうけど真面目に練習してきた。その練習は誰の為の練習なんだろうね?w」

曲が終わった

「蘭ちゃん…ちょっと…来すぎて疲れちゃう…」
「…蘭がスパルタになる理由、聞いてやってくれ」
「え…?」
「君達は誰の為にパフォーマンスしてる?」
「…」
「角谷くんとか見てくれる人の為じゃないの?」
「…」
「見てくれる人に笑って帰ってもらおうとか思わないの?」
「…」
「ここで黙るようなら角谷くんも笑わないね。1人でも笑わないようなパフォーマンスするんじゃないよ。ことりやる気ある?」
「完璧なパフォーマンスします」
「他は?」
「やります!!」
「いい返事だねw次は『僕らは今のなかで』行こうかw」
「はい!!」

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