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不器用同士

第101章 響蘭の世界

響…
やばい…

「…」
「相手は初心者だぞ!!勝手にメニュー変える上に怪我させるのかよ!!」
「…すみません」
「おい、久しぶりに殺るか」
「…嫌です…」
「なら勝手に始めさせてもらう…」

「響やめろ!!」

「「っっ!?」」

「何で?」
「ガキのやる事くらい許してやれよ!!」
「何でよ!!何で聖が傷ついたのに黙って見てなきゃいけないのよ!!」
「…小野さんは…俺が何でこんな事したのか何となく分かったんじゃないですか?」
「…俺は響を止める事しか考えてねーよ」
「嘘だ…」
「…」
「風雅…何を考えて聖を怪我させたんだよ!!」
「…響…風雅は俺が許せなかっただけだ…」
「…どういう事?」
「…風雅、自分で言うか?」
「…俺は…小野さんが樋口さんと付き合ってるのが…嫌で…っ…弱いのにっ…」
「響…許してやれ」
「聖は…弱くない…」
「え…?」
「聖は私のトラウマをほとんど消してくれた…ずっと一緒にいてくれた…それのどこが弱いのよ…っ…」
「…小野さんの事よく知らなかったのにこんな事してすみませんでした…」
「聖に謝って…」
「…小野さん」
「別にいい。ほら、雷斗が寂しそうな顔してる。行ってやれよw」
「っっ!?…はい。ありがとうございますw」

何で響蘭の奴らって笑ってた方がよく見えるんだろうなw

「小野、今日はもう休みなさい」
「え?」
「風雅にやられたんだろう?」
「ま、俺が響と付き合ってるからな」
「やはりなw」
「どゆこと?」
「風雅はな?w」
「小野さん!!言わないでください!!」
「分かった分かったwところでお前ら今何歳?」
「15です」
「3歳差か…俺は離す気ないからな?」
「絶対俺が取りますから」
「無理だなw」
「ねぇ、さっきからなんの話してるの?」
「別に?w」
「何で内緒にするのよ!!」
「また風雅にぶっ飛ばされるからやめてくれw」
「…樋口さん…俺の最初で最後のお願い聞いてくれますか?」
「え?」
「ハグ…していいですか?…///」
「ハグ?何で?」
「まぁ、してやれよ」
「え!?聖までどうしたの!?」
「ほら、最初で最後のお願いなんだから」
「あ…うん。いいよ?うわっ!!」

風雅が思いっきり響を引っ張って抱きしめた

「…本当…すみませんでした…あと…お願い…聞いてくれてありがとうございました…これからも…好きでいさせてください…」

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