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不器用同士

第103章 取材の嵐

「はぁっ!!はぁっ!!あ"っ…ごめっ…なさ…い…はぁっ!!はぁっ!!…颯っ…ごめんっ…なさい…あ"っ!!…」
「響ちゃん!!聖くん何があったの!?」
「ストレス性の発作だ!!早く寝させねーと!!」
「分かった!!」
「は…やてっ!!…はぁっ!!…ごめんっ…はぁっ!!はぁっ!!あ"っ!!…はや…て……」
「響!!」

やっぱ気絶した…
急いで保健室に連れて行って寝かせた

「クソ…最近ならなかったのに!!」
「…原因教えてくれる?」
「…響の前の彼氏…颯って言うんだけど…そいつ響に告られて付き合ってたんだ…何の為だと思う?」
「…」
「あいつは…響と付き合えばヤれると思って付き合ったんだ…っ…」
「…」
「颯は響とヤろうとした…響は捨てられたくなくて脱ぐ所までした…だけどやっぱ響は拒否して、その日から音信不通になった…」
「っっ!?だから…」
「響は家族に捨てられた…だから捨てられる事自体がトラウマなんだ…」
「…なるほどね…前からはだいぶ倒れてなかったんだ」
「最初は…夏休み前に電車で颯を見て倒れはしなかったけど過呼吸になった…次は幻覚で倒れた。夏休みお前の所に行っただろ。あの時だ…その次はYouTubeとかに画像とか上げた時、颯が響に会いに来た…その時響は忘れられないのが辛くて痛いって言ってた…だから思い出させないように気をつけてたからもう倒れないと思ったのに…」
「…俺のせいか?」
「違う…俺のせいだ。響のトラウマを消せなかった俺のせいだ」

俺がもっと支えてれば…

「何でそこまで」
「あいつが何回男で苦しんだと思う!?倒れたり、声が出なくなったり、包丁刺して確実に死のうとしたり!!」
「…」
「響は俺の事は大丈夫って言ってたから治そうとしたのに全然治ってなかった!!……あ…悪い…足立に当たっても意味ないよな…」
「いや、いい」
「悪い…」
「…ぁ…」
「響!?」

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