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不器用同士

第103章 取材の嵐

「別にいいだろ…床ドン派だった?」
「派閥あるの?w」
「俺は壁ドンじゃないとダメだ」
「何で?」
「床ドンだと襲いかねない」
「何言ってんの…///」
「あははっw飯食うぞw」
「うん///」

プルルル…

「聖、電話鳴ってる」
「ん?誰だよ…っっ!?」
「何かあった?」
「…親父から来た…」
「出ればいいじゃん」
「響声出すなよ?」
「うん」

〈聖か?〉
「ああ」
〈久しぶりだな〉
「ああ」
〈今どこにいる〉
「家族にも言わない約束だろ?」
〈…そうだな〉
「何があった」
〈聖がステージに立つとは思わなくてな。だいぶ有名になってるな〉
「…頼まれたから立っただけ」
〈珍しいな〉
「は?」
〈お前は嫌な事はとことん断ってたのに何で立ったんだ?〉
「…頼まれたからだ」
〈誰に〉
「…樋口響」
〈女嫌いのお前が女の言う事聞いたのか〉
「…気が向いただけ」
〈好きなのか?〉
「…違う」

好きじゃない…
愛してる…

〈じゃあ何で〉
「気が向いたからって言ってるだろ!!」

「っっ!?」

やばい…
俺は急いでメモ用紙に「ごめん」って書いた

〈何があった〉
「…俺だって克服しようと努力する…それだけ」
〈…何でこんな有名人で努力しようとしたんだ〉
「…別に」
〈付き合ってるんじゃないのか?〉
「違う」

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