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不器用同士

第105章 サイン会

「っ…もう…っっ…やだ…怖いっ…」

やばい

「は?」
「だから男は嫌いなのよ!!っ…」
「気持ちいいならいいじゃねーか」
「良くねーよ!!」
「は?響だって他の男とヤってるだろ」
「聖が許可しなきゃヤらない!!…聖…ごめんね…まだ克服できてなかった…」
「今のはコレが悪い。こっち来れるか?」
「うん…」
「車動かさねーよ?」
「だったら歩いて行く…アンタの隣に座りたくない!!っ…」
「…勝手にしろ」

響は信号が赤になった瞬間に俺の隣に来た

「着いたら起こすから寝てろ」
「…うん……」

響が一瞬で寝れる体質で良かった…
体質って表現でいいのか分かんねーけど

「響って男嫌いだったのかw」
「早く学校まで行け」
「無視するなよw」
「行け」
「…はいはい」

また響を怖がらせてしまった…
俺は響に何ができるんだ…

「……」

いつもより寝てない…?

「っっ!?」

寝てるのに…
泣いてる…

「クソ…」
「何かあったのか?」
「お前は声出すな」
「はぁ?」
「黙って運転しろって言ってんだよ…」
「っっ!?」

俺はありったけの殺意を込めてそう投げ捨てた
そうしたら城之内は黙って運転し始めた

「響…ごめんな…」
「…ん…?」
「悪い…起こしちゃったな」
「…大丈夫…」
「…悪いな」
「…大丈夫だから」
「何で無理するんだよ」
「…私の事待ってる人いるから…」
「…終わったらこの車以外ですぐ帰ろう」
「うん…私…ちゃんと営業スマイルするから…ずっとそばにいて…お願い…」
「俺は響のそばから離れる気無いから安心しろ」
「うん…w」
「もうちょい時間かかるから寝てろ」
「いや、軽くメイクしておく」
「そうかw」

ちょっと落ち着いたか…?
何かあった時の為に変人にLINEしておくか…

〈今日響のメンタル安定してないから一応ステージにいてくれ〉
[分かったよ。聖くんは今日のイベント出るのかい?]
〈ああ。響に何かあったら嫌だし〉
[響ちゃんはいい彼氏持って幸せだねぇw]
〈それ絶対響に言うなよ?💢〉
[はいはいwで、この前こっそりキスしたのかい?w]
〈する訳ねーだろ!!〉

した
だいぶキスした

[つまんないなぁw]
〈お前は俺に何をさせたいんだよ💢〉
[Kiss…w]

死ね

〈しねーよ!!〉

多分ごく普通の人は「しないよ」と認識する

でも俺は…

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