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愛し方

第1章 * 過保護

ガチャ


「ただいま…」


今の時刻は22:00


物音がなるべくならない様にそっとリビングへ行く


私の彼氏は束縛が激しすぎて門限まで決められている


門限は21:00。

最悪21:30までは大目に見てもらえることもたまにはあったけどそれでも色々言われた


ガラガラ



『おかえり。』


「た…ただいま…」


既に声が震えそうだけどそれを必死で抑える


『今何時かわかる?』


「夜の10時…かな?」


『俺、何時までは出かけてもいいって言ってたっけ?』


「9時」


『うん。分かってたのに帰って来れなかったの?』


「なんか…あの…あの、人混み避けられなくてすごくなんか…人が多くて…遅れちゃった」


『その言い訳、前も使ってたけど。』


「ごめんなさい」


『お前の事色々思って門限決めてやってんのになんで守れないの?最近は特に。』


いつも、今も。"ごめんなさい"ばかりだと私が弱いだけになるから今日はほんの少し自分の意見を言ってみよう


「で、でもさ、もう23だから危ないことはわかってるつもりだ…」



『つもりじゃだめでしょ?』



彼は食い気味に入ってきた



『しかも女なんだからなにされるかわかんねえし、男の力に勝てないでしょ?俺はそういうのが心配で言ってんの。』



「うん、わかるけどさ…」



『わかるんだったら門限くらい守れよ』


「はい、、」


『ん。じゃあ躾(しつけ)直してあげるからあっち行こ』


そう言いながら私の腕を引っ張って寝室に行った

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