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本気になんかならない

第12章 1・2・3

そんな私の表情を見て、お兄ちゃんがからかいだす。

「おっ、浮気か?」

「そんなんじゃないもん!」


だって高校3年生の彼氏ったら、受験大詰めとか言って、ちっとも連絡返してこないんだもの。

だからほかの人に、ときめいちゃったんだよね。

そうよ、私には未来に向かって奮闘中のカッコいい彼氏がいるんだもの。

宮石君に感じたこの想いは、一過性のハシカのようなもの。

この想いは、彼氏の合格判定とともにかき消される。
そう思った。

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