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本気になんかならない

第19章 中秋

「え、、えっと、先生になるの?」

「まさか。
児童福祉関係を目指すんだ」

両親に拾われなければ
俺が入っていたかもしれない児童施設。

家族の尊さをわかり始めたからこそ
俺にも何かできるかもしれないから。

そして父親から、あと3~4年のうちに
バンド活動に一区切りして、
今後は知人の施設を受けつぐって話を聞いていて。

「児童福祉?そうなんだ。
だから図書室で児童書読んでたの?」

「知ってるの?
難しい本もいいんだけど、
子どもの気持ちを思いだすには
それが一番なんじゃないかって思って」

「そうだったんだ。
いい目標ができたんだね!」

自分のことのように喜ぶメグに
俺も嬉しかった。

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