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本気になんかならない

第19章 中秋

「カクテル言葉ってあるんだってね

だからだったの?
あのときは私のこと、、好きだった?」

北里に喜んでもらおうと、浮かれていたあの頃

あなたの誕生日のあの夜に、
俺の期待は打ちくだかれた。

あなたとの未来は毛頭ないと
俺はやっと悟ったんだ。

なのに今日も、またやられた…。

そうだ、会ってはいけないんだ。
北里とはもう、。。


「好きじゃ、なかった…?」

絞りだすような
ややハスキーな声に揺さぶられても、

俺は必死に抵抗する。


俺はもう、騙されない。

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