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本気になんかならない

第21章 古りゆくもの

自分の教室に引きかえした俺は、本を開く。
メグとつきあう前までは、これが普通の俺だったな。

だけど今は、どこか所在ない。
メグが来ないかと、人影がよぎるたびにドアをチラチラ見てしまう。

「宮石。最近、何かあった?」

席替えで遠くなっていたあの男が声をかけてきた。

「俺、フラレたんだと思う」

きっとそうだから、そのままのことを教えた。

「ケンカじゃなくて?」

「避けられてるし」

「そうか?こないだ彼女、お前のこと遠くから見てたけど?」

「気のせいだよ」

「仲直りしろよ」

「……」

するにしても、受験が終わってから…
だろ?

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