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本気になんかならない

第21章 古りゆくもの

と、誰かが俺の肩をたたいた。

「宮石。見つけた!卒業文集の原稿は?」

「え?今日まで?」

その男は、クリップボードを手に俺に詰めよる。

「そうじゃないけど、早くお願いしたい。
締め切り直前に大量駆けこみは困るんだ。
印刷可能かチェックもいれなきゃなんないから。

ま、宮石は載せられないような思い出なんか書く男じゃないとはわかってるけど」

「ごめん、今日中に渡すよ」

「明日でいいよ」

文集委員から白い紙を渡されて、俺は迷う。

思い出か。何があっただろう…。

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