テキストサイズ

本気になんかならない

第22章 カラーレス

もっと、北里のこと話してほしい
そう、思った。
どんな内容でもいいから、彼女のことを聞いていたかった。
彼女の話題に、この身を浸からせていたかった。

今日は北里に会った?
元気そうだった?
喋った?
笑ってた?
髪は伸びた?

聞きたいことはどんどん押しよせるのに
なのに、自分から話しだすことはできなくて。

もっちーから北里の名前が出るたびに
心の奥が食いついた。


まだ俺は、、北里のこと
好きなんだろうか・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ