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本気になんかならない

第22章 カラーレス

だけど現在の俺では、北里にはつりあわない。

まずは学生から卒業して、
社会人として動けるようになったとき、

今よりも自分に自信がついたとき、

だけどそのとき、きっと俺は
家庭を持った北里のことを遠くから眺めるんだって思う。

実際のその場面を思いうかべた俺のみぞおちは
ずんと重苦しくて、足元に崩れそうだった。

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