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本気になんかならない

第24章 唯一無二

ならば戻ろうっと思った俺は、
勢いよく腕をつかまれる。

「ねっ、ほかの人たちが来たらメールでわかるから
それまでは私たちも遊んでよう?」

「ほらっ」とメリーゴーラウンドを指す。
だけど「俺はいいよ」と断った。

あのメルヘンな乗り物って精神的に難易度高い。
弟妹連れか男の団体じゃないと乗りにくいというか…。
そりゃさ、彼女とだったらすすんで乗りたい、、

「じゃあ、あっち?」
と見るのはさっきも言ってたお化け屋敷。

あれも難易度は同等か、それ以上…。

「…いや俺、やっぱゲート前で、みんなが来るの待ってるよ。
小浜さん、ひとりで行ける?」

「ひとりで行けないから誘ってるのに?」

「うーん。俺も怖い」

やや怒った調子の小浜さんに打ちあけると、吹きだすように笑われた。

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