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本気になんかならない

第24章 唯一無二

木目を追ううちに、料理が運ばれ
ガヤガヤとしていた店内が静かになったので
俺も椅子に戻る。

そこでは、新部長がグラスを片手に掲げ
挨拶をするところだった。

「先パイ方、本日はご多忙のなか、お集まりいただきありがとうございます。
皆様のお腹をお待たせしていますので、長い挨拶は割愛させていただきます。

それでは
先パイ方の今後一層のご活躍をお祈りしまして、乾杯いたします。たいへんお世話になりました!」

グラスとグラスが重なるなか、俺も隣近所と乾杯をかわす。

小浜さんにグラスを向けると
さっきまで泣いていたとは思えない笑顔で応じてくれた。

強いな…。

さ、俺もがんばろ。。

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