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本気になんかならない

第24章 唯一無二

「へぇ、宮石
『万里一空(目標を見失うことなく、ひた進む)』とは、お見それいったね」

俺の手元を覗いて後ろから話すのは、部長だった。

「カッコつけすぎかな」

「いや、いんじゃない?本体がカッコいいから」

「何言ってんの。とか言うお前は…
『一片氷心(清らかに澄んだ心)』って」

「四字熟語ってわかってても
漢字で書くの難しいんだよな。
仮名で書くわけにもいかないし、

簡単なヤツでマトモで、
一番最初に思いついたのがこれ」

「俺も、同じ理由」

だって今の俺が四字熟語で即、思いつくのって
『一時停止』とか『安全第一』で、クルマ好きの幼児みたいなんだよな。。

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