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本気になんかならない

第24章 唯一無二

そのとき、店の奥からポロンポロンと聞こえはじめた。
軽く流れるように力を抜いてささやかに。

へぇ、ピアノがあったのか。

そして俺は、そのピアノを操る人物を一目見ようと立ちあがる。
それはだって、あの曲だったから。。

”Fly Me To The Moon”って曲は
いろんな人物に奏されて、
いろんなアレンジを持っている。

なのにその曲は

3拍子からの4拍子
そして、ラストは主メロディと共に閉じる…

あの夜に、北里と俺が演奏した
あれだったから。。

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