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本気になんかならない

第25章 春雷

そうして、耳から入る自分の言葉にいまさら、気づく。

彼女の空も俺の空もつながっている。

そう思うと、力が抜けて
同じ空でいる奇跡に感謝した。

その感覚は、冷えた俺の心に
ほのかに灯ったかと思うと、
じわっと広がって、しあわせを感じさせてくれて
それだけで、強くなれる気がした。

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