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本気になんかならない

第25章 春雷

「これ、かぶって」と
小浜さんに自分のコートをかぶせて

道を走り、
ひさしの出た建物を見つけて駆けこんだ。

「はぁ、…大丈夫?」

「うん。これがゲリラ豪雨ってやつ?
私、屋外で遭遇したの初めてよ。
雨が痛いなんて」

「俺も」と言いかけた瞬間
閃光が走り、轟音がとどろいた。

「きゃあーっ!」

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