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本気になんかならない

第25章 春雷

俺は携帯を取りだして耳に当てた。
すぐに低い声が応答する。

「今、どうかな?俺含めて2名」

「わかった。5分ほどで」

プツと切れる。

俺を不安そうに見つめる小浜さんに

「クルマ、まわしてもらう。家まで送りとどけるよ」

そう告げると、眉間にしわを寄せ
怒っているような、悲しんでいるような表情で。

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