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本気になんかならない

第26章 趣味:和歌

夏は弟妹たちと過ごし、11月。
遅めの学祭、まっただなか
ほとんど客の来ない短歌組のブースで
せかせかと課題を進める俺。

それを横目に副部長が
各催しのスケジュールをチェック。

そして、「それにしても」と喋りだす。

「宮石君が恋の歌を選ぶとは思わなかったわ。
それも、艶っぽ」

このサークルでの今年の出し物
テーマは、"藤原定家"。

て、わけで
各個人が思う定家関連のレポートをまとめて展示。

すっかり、はまってしまっている副部長
今回は定家と内親王について調べあげたらしく
分厚いレポートが積んであって。。

貧相にもレポート1枚の俺
定家の和歌を1首、取りあげた。

秋の歌かで迷ったんだけど、恋歌のほうが
親しみやすいんじゃないかと考えたから。

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