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本気になんかならない

第4章 鍵

「つぎは俺の、開けようかな」

3人を連れて、俺は部屋に戻った。

ベッドの上からおろしたその巨大な箱を開ける。
箱のなかには箱、また箱、またまた箱……。

「箱ばっかりで、出てこないんだけど」

「根気よく開けてください」

「お前らしいよ…ありがとう」

箱を何度も開けまくって最後に出てきたのは、
手のひらに乗る箱。そのパッケージには、白いクルマ。

そんな俺に「箱、開けてよ」と帆澄は促す。

クルマのオモチャで、高校生がどうやって遊べっていうんだよ?
そう思いながら開けた。

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