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本気になんかならない

第28章 green flowers

そして、モグモグとしながらも続ける。

「さっきの話だけどさ、
貴志君も喜ぶし、俺も喜ぶ。

週3でもいいから来てよ。
シャワーも着替えも貸すし」

「シャワーは、この家の人のですよね?」

さっきの後輩の…えーと、颯大君だっけ。

「いいの、いいの。
バレちゃうだろうから、先に言っとくとね。
ここ、俺の恋人とその親の店だから」

「え?」

"恋人"と聞いて、すぐに違和感。

北里は、教師になったはず。
そして、きょうだいは兄と妹のはず。
それに、どちらかといえば、親の話はしたくないってスタンスだった。

てことは、その恋人は北里ではない…
颯大君の言ってた"千尋"さん?

「あっつ!」

マカロニの内部が熱かったようで、口を押さえる男に水を渡し、尋ねる。

「ここって、北里の家じゃありませんよね?」

「北里?ああ、紀ちゃん。違うよ?
いい加減、和君も座って食べなよ。
それとも、食べさせてもらいたいタイプ?」

と、促された。

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