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急きょ決定した歓迎会は本当に俺のだったらしく、俺がドアを開けると和史さんからクラッカーが派手に飛んだ。

「遅いぞ、コノヤロ」

「すみません。
開店前に歓迎会だったんですか？」

"夜から"って確か聞かなかったかな？とか思いながら、頭にかかった紙テープをつかみとって、店内の装飾を見て。
嬉しいんだけど片づけが大変そうで…。

「常識ないな、お前。
これから店開けるってときにこんな散らかすかよ。
今日は定休日！」

「…本当に？」

和史さんにじゃなく、俺は脇にいた部長と後輩に確認した。
うなずく2人に、俺も肩の力を抜いて、大事なことは非常識男以外に教わろうって思った。

「本日は盛大な会を開いていただきありがとうございます」
ペコと頭をさげて挨拶して

「よろしくお願いします。すごい料理ですね。
これ、みなさんで作られたんですか？」

どこかのホテルのパーティーみたいに、色とりどりにキレイな料理が並んでいて
持参物を渡して、これからテーブルに広がるごちそうを食べられるんだって思ったのに

「当たり前！さ、和君はこっち、こっち！」
と、俺が座らされたのはピアノ椅子。。