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本気になんかならない

第31章 スクロール

彼女も驚いたようで、髭もじゃの俺の目を食いいるようにじっと見ながら尋ねる。

「和、君?…」


記憶にしみついた、そのトーン。

この世で、俺のことを"和君"と呼ぶのは3人くらいで。
ふたりは和史さんと千尋さんで。

あとのひとりは、言わずとしれた…。

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