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本気になんかならない

第35章 いつか

促されると同時に「おじゃまします」と、入って
店からの箱を渡す。

「何かな?これ」

「和史さんに頼まれたんだけど、北里が注文したんじゃないの?」

「んーん。してはない。
和君の連絡先がわからなかったから、聞いただけよ」

「そうなんだ。
メールが届かなかったのは…」

箱の中身を確認した彼女は、
セリフ途中の俺に抱きついて

「ん、それはもういいの。
だから、ねぇ。

キス、して?」

可愛く見あげてきた。

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