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本気になんかならない

第39章 幸せ所有格

「これ、紗波ちゃんとおそろい?」と、尋ねてくる妹。

「そうなの。クリスマスに彼からもらったの。
メインが大きく開くし、背中側に財布はしまえるし、軽くて使いやすいのよ。
肩のクッションもやわらかくて、持ち手の皮のアクセントが可愛いでしょ?」

「うん。機能的で可愛い…」

外側のポケットを確認したり、持ちあげて重さをみてみたり。

このコ…そんなに、リュックに興味があったんだ。

日頃、紗波と遊んでくれている妹には、お礼という形でプレゼントしようかと思ったけど

職場から歩いて2分の寮住まいなら、私のリュックは大きすぎるなぁ。

いつもがんばってる可愛い妹に喜んでもらえるのは、どんなカバンかなぁ?

今の時代なんだもの、エコバッグのがいいかなぁ…。
とか、考えていたの。

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