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本気になんかならない

第41章 妹

彼女は、取りだした財布から免許証を引きぬく。
そして俺に見せた。

これが何か?

薄闇になりつつある車内で、俺は目を凝らした。

化粧をしてるらしい写真に注目する。
実は本人じゃないとか?

そう思って、見比べる。

うん、実物のほうが可愛い。。

て、ことじゃないんだよな?

「わかった?」そう聞かれて、首を横に振る。

「生年月日…和君と私は10年違うのよ」

「ふうん、そうか。気にすることないよ」

4~5年の差だと思っていた俺が、驚かなかったわけじゃないけど。
10年なんて、いまどき珍しくもないだろ?

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