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本気になんかならない

第44章 オーダー

***

それからの生活は

同じ食卓で朝食を済ませて、同じ玄関から出掛けて、夕食も一緒。
晴天の週末は3人で出掛けたり、北里らの母親の見舞いに付きそったり。

経過よく退院した大将はリハビリがてら、店の周囲にある畑を見まわっているらしい。

そして、冬が来て。

紗波ちゃんの誕生日にはケーキを作って、家でパーティー。
俺の妹とメグと、晴哉さん(北里の兄)家族も招待した。

「紗波ちゃん、6才おめでとう」

北里が笑う、紗波ちゃんも笑う。

俺はその和やかな光景を写真におさめた。

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