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本気になんかならない

第6章 最後の夜

ラブソファの上、俺の脚のあいだに入りこんだ北里。
振りむいた彼女が俺に尋ねる。

「今夜は一緒にいてくれる?」

「…誕生日なのに、俺しか相手いないの?」

「そうみたい」

「しかたないな。今夜だけ」

そう言うと、北里はキスをしてくる。甘い味が俺に伝わる。
クラクラする。

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