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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

翌日――・・・

「サオリちゃん、一緒に帰ろ」

校門を出て一人で歩いていたら、トオルくんに声をかけられた。今日は、ユニフォーム姿のトオルくんじゃなくて、学生服を着ていた。

「あれ?トオルくん、今日は練習お休みなの?」

「あぁ~ 練習ね。いいの、いいの。オレが休んだって大したことないし。あの”部”は」

「でも、もうすぐ”大会”があるんじゃないの?」

「そんなこと、サオリちゃんが心配しなくても大丈夫だよ」

今まで何回聞いたんだろう。
トオルくんの「大丈夫」っていう言葉は、何だか無理しているような気がしてならなかった。

「そうだ。クリスマスプレゼントにサオリちゃんからもらった鞄(バッグ)、うれしかったよ。部活の時、ちょうど良いサイズだし、気に入って毎日持ち歩いてるよ」

「ホント?気に入ってくれて良かった」

トオルくんのはリョウちゃんのと色違いで、青(ブルー)のバッグをあげたんだよね。

やっぱりトオルくんには、この色が似合ってる

持っててくれて嬉しい…

そう思ったのも束の間‥―――

「サオリちゃんも、オレがあげた“キーホルダー“ちゃんとつけててね」

そうだ。
忘れてた。

トオルくんからもらった“ウサギ”のキーホルダー、家に置いたままだっけ。

「う、うん…! 今度、つけてくるね」

心の中の感情をトオルくんに気付かれないように、何とかその場を誤魔化した。

ごめんね。
トオルくん……。


次の日も、また次の日もトオルくんは、毎日私を家まで送ってくれた。

そして私たちは、三年生になった。



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