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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

「おはよ、サオリちゃん」

「あ、トオルくん。おはよ・・・」

「大丈夫?」

新しいクラスになってから、毎日トオルくんが声を掛けてくる。トオルくんの「大丈夫?」っていう声掛けも、何時の間にか日常的な挨拶になっていた。


一か月前・・―――

新学期の初日、学校の掲示板に張り出された真新しいクラスメートの名簿を見ていたとき、トオルくんに声を掛けられた。

「サオリちゃん!オレらまた同じクラスだよ」

「え? トオルくんと同じクラス?ホントに⁉︎」

急いでリョウちゃんの名前を探した。
だけど・・・・・・
リョウちゃんの名前は、違うクラスのところへ入っていた。

「リョウとは、離れちゃったね」

心の内をトオルくんに読まれちゃった・・・?
トオルくんが心配そうな顔をして訊いて来た。

「・・・・大丈夫?」

「ぅ、うん。全然平気!」

精一杯、明るく応えたつもりだったけど。
あの日から、トオルくん・・・
気を遣って毎日話しかけてくる。

リョウちゃんとは、クラスが別々になってからは、次第に顔を合わせることがなくなっていた。



そんなある日・・―――

今日は、お昼どこで食べようかな?って迷っていたら、トオルくんを取り巻くファンの女子たちの声が聞こえた。

「ねぇ、トオルくぅ~ん。あたしのも食べてよぉ~」
「ちょっと!待って。あたしの方が先だからね!」
「はい、はい。みんな平等にね」

何人かの女子たちが、トオルくんとお弁当の「分け合いっこ」をしていた。



トオルくん、お昼時になると、教室からいなくなるって思ってたけど、いつもここで食べてたのね。
それにしても・・・・・・
よくもまぁ、あれだけの量を食べきれるものだ。



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