take a breather
第23章 証
〈翔サイド〉
絵莉ちゃんとお姉さんが帰って行くと
智さんが玄関の鍵を締め、大きく息を吐いた
「智さん?」
クルッと振り返った智さんは、苦笑いしていた
「悪かったな、今日一日…」
「いいえ…さっき、お姉さんにも言ったじゃないですか
俺も楽しませて貰ったって」
リビングに向い歩き出すと、智さんの手が俺の腰に添えられる
「本当に楽しんだ?」
「はい。ふたりだけなら、行かないような所にも行けましたしね」
「おっ、そうだった
絵莉がいなきゃ、翔がピアノやりたいの知れなかったもんな
お前そういうの言わないし…
今度ふたりで楽器屋行こうな」
「ありがとうございます」
智さんに誘導されるように、ソファーに並んで座った
「他は?何か欲しい物ある?」
「他ですか?」
「うん。この機会に聞いとこうと思って
何か必要な物とか、部屋に置きたい物とかあるなら言ってよ」
必要な物…ではないけど
ふたりの恋人の証みたいな物が欲しい…
でも、断られたらショックだな…
「翔?」
「いいえ…今のところ特には…
何かあれば、その時は言いますね」
「うん、わかった。遠慮するなよ?
本当にダメな時はダメって言うから
俺も、何かあれば翔に許可取るし
この家はふたりの家なんだから、どんな事でも話し合おうな?」
「はい」
もう少し…断られてもショックを受けない心の準備が出来たら、お伺い立てますね
絵莉ちゃんとお姉さんが帰って行くと
智さんが玄関の鍵を締め、大きく息を吐いた
「智さん?」
クルッと振り返った智さんは、苦笑いしていた
「悪かったな、今日一日…」
「いいえ…さっき、お姉さんにも言ったじゃないですか
俺も楽しませて貰ったって」
リビングに向い歩き出すと、智さんの手が俺の腰に添えられる
「本当に楽しんだ?」
「はい。ふたりだけなら、行かないような所にも行けましたしね」
「おっ、そうだった
絵莉がいなきゃ、翔がピアノやりたいの知れなかったもんな
お前そういうの言わないし…
今度ふたりで楽器屋行こうな」
「ありがとうございます」
智さんに誘導されるように、ソファーに並んで座った
「他は?何か欲しい物ある?」
「他ですか?」
「うん。この機会に聞いとこうと思って
何か必要な物とか、部屋に置きたい物とかあるなら言ってよ」
必要な物…ではないけど
ふたりの恋人の証みたいな物が欲しい…
でも、断られたらショックだな…
「翔?」
「いいえ…今のところ特には…
何かあれば、その時は言いますね」
「うん、わかった。遠慮するなよ?
本当にダメな時はダメって言うから
俺も、何かあれば翔に許可取るし
この家はふたりの家なんだから、どんな事でも話し合おうな?」
「はい」
もう少し…断られてもショックを受けない心の準備が出来たら、お伺い立てますね
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