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take a breather

第23章 証

「飯の用意してくるな
すぐ出来ると思うけど、出来たら呼びに来るから」

智さんは唇にチュッとキスをして、ベッドから降りて行った

「はぁ…」

智さんと付き合い始めて一年以上経つけど
いまだにキュンキュンさせられる

さり気ない優しさが嬉しくて
それが押し付けがましくなく、サラリとやってしまうスマートさ

きっと本人は意図してない…
それこそ智さんにしたら、自然な事なんだろうな

出逢った時もそうだった…
智さんの優しさと気取らない人柄に惹かれた

そしてこれからも、惹かれ続けるんだろう…

擽ったい想いを胸に
目を閉じ、もう一度布団に潜り込む

「……ふふっ…くすぐった…」

目を開けると青い瞳と目が合った

「おはよ、ブルー」

俺の頬をペロペロと舐めるブルーの体を撫でると、嬉しそうに今度は唇を舐めて来た

「ふふっ…だから擽ったいってば…」

「…何やってんだ?」

背後から聞こえる智さんの声

その声に振り返ると、ベッド脇に立っていた智さんにいきなり唇を塞がれた

ペロっと舌で唇を舐められる

「んっ…」

擽ったくて声が出た

チロチロと舌先で唇を舐められる…
その先が欲しくて、唇を開き舌を出すとすぐに絡めとられた

「んふっ…ぅ…」

ひとしきりキスを交わしたあと、智さんの舌が出ていき
最後にまた唇を舐められた

「メシ…出来たぞ」

今したキスがなかった事のように、平然と智さんがそう告げる

「は、い…」

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