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そんな事を考えたら、ちょっとだけ胸がチクンとした　

さっきまでは嬉しかったのに、なんで？　

智くんが誰とどう付き合うかなんて、智くんの自由なのに…

最初にここでご馳走になった時に言ってたじゃん
『誰か捕まりそうなヤツに連絡する』って

それって、智くんが呼べばすぐに捕まる人がいるって事だった？

たまたま頂き物が牡蠣で、オレが貝類好きだって知ってたから誘ってくれただけ？
話の流れで『またの時は、事前に誘って』って俺が言ったから
優しい智くんは、何度も誘ってくれるようになった？

「翔ちゃん？」

「え？」

ハッとして智くんを見れば、心配そうな顔

「どうした？急に黙り込んで」

「ううんっ、何でもない…
明日の事、どうしようか考えてただけ」

「もしかして、仕事前に何か予定があった？」

「ないけど…」

いいのかな？智くんの好意に甘えきってて
他に、この場所に呼びたい人いるんじゃないの？

「けど？なに？」

「やっぱり迷惑じゃない？」

「なんで？」

「なんでって…」

「俺が『居ていいよ』って言ってるのに
なんで迷惑？
それとも本当は翔ちゃんが迷惑してる？
俺が誘ってばっかりだから…」

智くんが寂しそうな顔をする

「それはないっ！
俺は智くんの家も料理も好きだから、誘ってもらえて嬉しい
明日の事だって、本当にありがたい提案だと思ってるよ」

ホッとした表情を浮かべる智くん

「じゃあいいよね？今日も泊まりで」

「うん…智くんが大丈夫なら、お世話になります」

「よしっ！決まり！」

智くんが嬉しそうに笑った

これからも気にしなくていいんだよね？
智くんから誘ってくれてるんだから