a faint
第19章 A-10
A’s eye
いきなり俺に跨ってきたニノが 不意をついて俺を押し倒すから その勢いで後ろ頭を床に打ち付けた俺が 痛さに顔を顰(しか)めてると 俺へ口付けてきたニノに 口中をエロく掻き混ぜられ 脳内まで掻き乱されて 俺はグッチャグチャのフニャンフニャ。
ニタァとヤラしく笑うニノの指が シャツの裾をピラリと捲り上げ ニノの手が右の脇腹を好き勝手にヤラしく撫でて ニノの舌が左の胸をレロレロと好き放題に舐めながら 嬉しげにニヤと細くなったニノの目に ますます俺はフニャンフニャのグッチャグチャ。
太くて 熱くて 硬いニノのが 狭くて キツくて 冷たい俺を割り裂いていく。
ひゃ……
『啼け』
うぁ……
『滾れ』
あぅ……
『喘げ』
やぁ……
『縋れ』
んっ……
『放て』
はぁ……
『乱れて 汚れて そして 爆ぜろ』
いぃ……
『堕ちてしまえ』
生出し 中出し 腹下し。
喉がヒリヒリ 目がジンジン 腰がズクズク 痛くて 重くて 疼く。
笑うな 誰のせいだ 喜ぶな オマエのせいだ。
ニノの人差し指が涙を掬って ニノの薬指に涎を拭われ ニノの中指が髪を耳に掛けて ニノの小指にホクロを啄(つつ)かれ ニノの親指が頬を撫でて
『もうそろそろ覚悟しな』
覚悟?そんなもの とっくに決めてある。
ニノ オマエの方こそ観念しな ギッタギタにしてやるから。
果てない夜の果てない攻防。
果てなんか 要らない。