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どすけべカメラマンに犯されています!

第7章 ヒカリには責任がある。

にっと笑って、セミロングまで伸びた髪をわしゃわしゃする。

「……僕は、恵まれたんです」

「お?」

「紫乃先生に大々的に紹介してもらって、由奈の人脈を駆使してもらって……他の方に比べたら、随分近道をしているなと」

だからこそ今がある。
今の、僕がいる。

「それはヒカリに才能があるから、周りが放っておかないだけだ」

唇を噛みしめる。

すうと視線が下がってしまった僕を、由奈が包み込むように抱きしめた。

「ヒカリには責任がある」

「責任……ですか?」

「おう。才能を、きっちり活かす責任だ。世の中に、その才能を発揮して素晴らしいものを届ける責任。……周りはそれをサポートする責任があるし、オレはそれが出来て嬉しい」

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