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火のない所からは煙は出ない

第1章 碧眼の記憶編 序章 渋々面倒くさい

暗い部屋の中で煙が立ち込むる、部屋には一人の女性がタバコを吸いながら横になっていた。
ぼーっとした顔からはやる気が感じなく只々時間を過ぎるのを待っているかの様な表情だった。
そんな暗い部屋の中で電話機が鳴る。
女性は受話器を取り、単調に話す。
⁇「此方シローズ探偵事務所、要件は?」
電話からは無言にも似た静かさがあったが何かが違う、理由は受話器の向こうからは生活音が一切なく尚且つ複数人が息を潜めたかの様に浅く呼吸をしていて、受話器からはプラスチックどうしがカタカタと音を立てていた。
女性はこれがイタズラではなく異常だと判別した。
女性は頭で構想し考えた、部屋の大きさ、人数、場所、場所は高層ビルあ15階以上と判断して部屋の広さは縦横10mと過程をして人数は少なくても6人と、何故か?
生活音が聞き取り難く鳴る環境が地上から約52mで車道から約15m離れているとクラクションまでが携帯のアラーム音程の大きさしか感じない。
更に女性は考えた、その部屋の位置は内側であると予想をした。
人数6人と部屋の広さの理由としては複数人が1箇所に座っているのではなく1mから3m離れて、座ってる者と立っている者がいると考えた、詰まり部屋の中で3m程感覚あると言う事は部屋にその人数分のスペースがあると言う事、人数に関しては呼吸音がバラバラに浅く聞こえて数える事が可能で、少なくとも近くには3人、受話器で1人、恐らくは警戒の為に窓側1人、玄関に1人見張がいると考慮した結果がこの考えであった。
女性は待った相手から返しがくるのをだが、こないためワザと切ろうとしようと考えた瞬間に声が聞こえた。
⁇「そちらはシローズ探偵事務所の白家庵さんでしょうか?」
声からは覇気がなく弱々しい女性の声が聞こえた。
白家「はい、此方シローズ探偵事務所の白家ですが御用件は何でしょうか?」
⁇「ある人を探して欲しいのです」
白家「人ですか?なら警察の方がいいのでは?」
⁇「警察の方にも捜査をして貰ったのですが、断念されました。」
白家は心の中で深いため息と面倒だと思いながら言葉を切り替えした。
白家「分かりました、そちらにお伺いします。」
⁇「ありがとうございます、場所は真月島の京(みわこ)ホテルの15階1506号室の鳥時理飛鳥です。」

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