
友達のままがいい
第3章 (過去)中学生
則ちゃんのお父さんは、私たちが小学3年生の時に亡くなった。
お父さんの車で出かけた時に事故に巻き込まれ帰らぬ人となった。
一緒にいた則ちゃんは奇跡的にも骨折程度で助かったけど、目の前でお父さんが亡くなるの見て精神的に追い詰められることになった。
それまで私はほとんど則ちゃんと喋ったことはない。
ただのクラスメイトで異性の則ちゃんと話す機会もなければ、気にも留めることはなかった。
ただ明るい男の子だなというイメージしかなかった。
それがクラス代表で学級委員長たちとお見舞いに行くことになり、病室で則ちゃんを見て不覚にも涙を流してしまった。
どうして泣いたのか分からない。
ただ、いつも笑顔でクラスの中心にいた則ちゃんが、笑わない姿に何かを感じとったんだと思う。
委員長が色紙を渡しても作り笑いをして感情がここにない気もした。
お父さんを目の前で亡くして傷ついているのだけは分かり、どうやってか力付けたいと思った。
お父さんの車で出かけた時に事故に巻き込まれ帰らぬ人となった。
一緒にいた則ちゃんは奇跡的にも骨折程度で助かったけど、目の前でお父さんが亡くなるの見て精神的に追い詰められることになった。
それまで私はほとんど則ちゃんと喋ったことはない。
ただのクラスメイトで異性の則ちゃんと話す機会もなければ、気にも留めることはなかった。
ただ明るい男の子だなというイメージしかなかった。
それがクラス代表で学級委員長たちとお見舞いに行くことになり、病室で則ちゃんを見て不覚にも涙を流してしまった。
どうして泣いたのか分からない。
ただ、いつも笑顔でクラスの中心にいた則ちゃんが、笑わない姿に何かを感じとったんだと思う。
委員長が色紙を渡しても作り笑いをして感情がここにない気もした。
お父さんを目の前で亡くして傷ついているのだけは分かり、どうやってか力付けたいと思った。
