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Kissシリーズ

第14章 ガキとのキス

…もしかして、さっきので?

「~~~っ! だからって、いきなり押し倒してキスはないでしょ!?」

「んなこと言ったって、高校生ってすぐにこーゆーことするんだろ?」

……どっから仕入れた情報だ?

「それにさ…」

アイツはふと真面目な顔になって、ベッドに座り直した。

「…お前、可愛いから、奪われちゃイヤだからさ」

「はい?」
なっ何か今、いつものコイツからは考えられない言葉が出た。

「だからっ! 他の男になんか目移りするなよ!」

真っ赤な顔で、指をさしてきた。

「だっ誰がよ! アタシが好きなのはアンタだけよ!」

「オレだって、お前が好きなんだよ!」

「うっ…」

まっ真正面から言われると、心臓に来る…。

「そっそれに恋人なら、キスしたっておかしくないだろ?」

「そっそれはそうだけど…」

何か違う…。

でも、好きだって言われたのは嬉しい。

本当に嬉しいっ…!
だからアイツに抱きついた。

「おっおい」

「…アタシが好きなのは、アンタだけよ」

アタシよりも小さな体。

でもいつかは追い抜かれる。

それまで…待っていよう。

コイツが好きなのは、アタシだけなんだから。

「おっおう」

ぎゅっと抱き締め返されて、胸がいっぱいになる。

………と、思っていたら。

また肩を捕まれて、ベッドの上に…。

「って、何で押し倒すのよ? キスなら起きてでも…」

「いっいや、ホラ。続きは…ベッドの上だろ?」

続き…って、まさかっ!?

「3年は早いわっ! バカガキッ!」

そしてまた、アタシの拳はふるわれた。

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