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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第18章  障害物狂想曲━ インセンシブルメンテ ━

  


「あなたは、〝お楽しみ〟だったみたいね。」


「ああ。あの子は、いいな。〝黒髪の乙女〟だし。」


「はいはい。」


 実働を任せている男は、楽しそうに酒を煽っている。


 》 》 *


「珱月・・・君は、なにも悪くない。」


「でも、私・・・・・・あの人っ、ん゛っ!!?」


 キスを落として言葉を遮った。


「君の心が伴っていないことは、判っている。」


「ジュリアスさん・・・ッ」


 キスをし続けながら彼女をベッドに寝かせる。


「珱月・・・・・・」


「ジュリ、アス・・・さん」


「ゆっくり、休め。傍に居る。」


 ベッドで2人で寝転がる。


「あの・・・・・・っ」


「大丈夫。俺が傍に居る。」


 彼女に笑顔を向けて抱き締める。



 腕の中の温もりは、なんだろう。


  

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