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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第31章   ホオズキをはむ時

  


「やっぱり、王室に仕える方のお屋敷なのね。」


 部屋の調度品は、一級品ばかりだ。2人は、部屋を見ながら少しだけ気後れしていた。


「失礼します。」


「「・・・・・・っ。」」


 ドアが開いて入って来た人物を見て2人は、更に驚いた。


「初めまして、ミエリアと申します。」


 まさに〝お嬢さま〟と呼ぶべき女性が入ってき来たのだから。


「お座り下さい。日本からの長旅お疲れでしょう。お茶をお出しして。」


「はい、ミエリアさま。」


 先ほど退室していった執事が彼女の後ろで返事をしている。彼女は、先にソファーに座った。2人は、対面のソファーに座った。


「さぁ、お茶とお菓子をどうぞ。お話し立て込みますし。」


「「はあ、頂きます。」」


「どうぞ。あ、コーヒーの方が良かったのかしら?」


「「大丈夫です。」」


  

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