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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第4章   復讐の道具ですか?

  


 口の中を舐め回している。


「んっ、やっぱり・・・何度もしたくなる。」


「キス、・・・ばっかり、やめて下さい。。。」


 口を離された瞬間に手で押さえて後ずさりをした。


「なにを恥じらっている。簡単な愛情表現じゃないか。まさか・・・キスまで〝初めて〟だったなんて言わないだろう?」


 〝いくらなんでもキスくらいは、経験があって当然〟とさらりと言われて本当に恥ずかしくって俯いてしまった。


「はは、・・・マジでか?ああ、珱月。」


「ヤ、です・・・・・・」


 目の前に彼が居る。きっと笑っているに違いない。恥ずかしい・・・顔は、真っ赤になっている。


「顔を上げて。」


「ヤです。」


「すまない。恥じらっている女性の顔を見るなんて紳士の作法に反するが・・・恥じらっている顔を正面から見たい。
 俺しか居ないから、見せて・・・珱月。」


  

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