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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第7章   婚約のお墨付き

  


 お披露目だけでなくこんな付属品も謁見には、付いていたのだ。


「ああ~私も早く女の子を産みたいわ~。男の子は、大きくなったら楽しみが無くなっちゃうけど女の子は、こうやって一緒にドレスを仕立てて楽しめるしいいわよねぇ。
 珱月も産むなら女の子にしなさいな。私たちで可愛がりましょう♪」


「えっ、こ・・・子どもですか?」


「ふふ、なぁに赤くなっているの。シテるでしょ?」


「っ!!?」


 あからさまに言われると恥ずかしい。確かに〝避妊〟など一切していない。
 ましてや、王宮に来る車の中で・・・


「珱月?」


「っ・・・」


 思い出して恥ずかしくって顔を覆った。


「はあぁ・・・なんか、ご馳走様。」


「え、え??」


「判らないならいいの。ジュリアスもとんだ〝黒髪の乙女〟を捕まえたこと。」



 それは、偶然か。必然か・・・。


  

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