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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第7章   婚約のお墨付き

  


「ハッ、この策士め。」


「そんな・・・」


「異国の乙女を花嫁に迎えるから国王《オレ》に口添えを・・・なんてぬけぬけと言って。ちゃんと策を講じてきてるじゃないか。全く・・・お前が親衛隊長で心底ありがたい。」


「お褒め頂きましてありがとうございます。」


「その、嫌味だって判ってて礼を言うところが怖いんだよな~」


「恐れ入ります。」


 》 *


「あ、あの・・・王妃、さまっ」


「レオノールでいいわよ。」


「あの、レオノールさま・・・これ、なんですか?」


 衣装部屋なのは、判った。しかし周りには、メジャーを持った女性がズラリと並んでいる。


「これからウエディングドレスの採寸をするわよ。」


「う、うえ・・・??」


「ふふ、そんなに嚙んじゃって~~可愛いんだから。
 フワフワッとした可愛らしいのが珱月には、似合うと思うのよね。」


  

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