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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第8章  国の仕来り

  


「こ、子どもっ!!?」


「っ、はい。〝女の子は、楽しみがあるから〟と・・・すみませんっ。はしたないことばかり、考えてしまって・・・!!
 王さまとのお茶の時間も上の空でしたっ。本当に申し訳ありませんっ!!」


「(そう来たか・・・全く。判っててからかったな。)」


「すみません・・・
(恥ずかしい・・・・・・ッ)」


 顔がもっと赤面しているのは、判る。


「採寸って、脱いだ?」


「え・・・・・・??」


「ウエディングドレスの採寸、したんだろう?どこまで脱いだんだ?」


「ドレス、だけです。下着は、着けてました。」


 告白した内容と違うことを訊かれて不思議で仕方ない。


「そうか・・・車で付けたキスマークが見えてる。」


「ッ゛?!!!」


 気が付かなかった。慌てて触られていた首筋に手を当てた。


  

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