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ソレは、そっと降り積もる・・・。

第9章  夫婦になる前に営みを・・・

  


 まさか、ただの下働きでしかも〝初めて〟だったとは。
 しかし願ったり叶ったりの状況だと理解した。彼女が〝黒髪〟だったからだ。もちろん彼女の国は、基本的に〝黒髪〟なのだが。。。国の仕来りを盾に連れ帰ろうと考えた。


 《 《 *


「珱月さまっ!!」


「マリー、そんなに大声を出してどうしたの?」


 庭の花を見ながらお茶を飲んで一息ついていた。〝心を休めろ〟と言われたからそして、その言い付けられた使用人たちもそれを手助けしてくれている。


「早く、お部屋に。」


「なあに?どうしたの?」


「いいですからっ、早くっ!!」


「どうしたって言うの?」


 腕を引いて立たせようとしてくる。


「なんなの?」


「困ります!!旦那さまは、仕事です。勝手に入られては、困ります!!」

「息子の家に来るのになんの許しがいると言うの!!」


  

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